No.0141、
これはガンダムのデザインを一部否定することになるのですが、

赤色、黄色、青色を1つの物に入れ込むって狂気の沙汰なんです。

製作者側はスポンサーからの強い要望をかわしきれず、

赤色、黄色、青色入れざるをえなかったみたいですが、デザイン的に良くまとめています。

普通はこの配色って打つ手なし、詰んでいます。


これは私の経験則みたいなものですが、

色数を増やせば増やすほど、陳腐でオモチャっぽくなります。
赤、黄、青色を使うなんて狂気の沙汰です。
本来、どう頑張ったってオモチャにしかならない色使いなんです。
→現実感のあるリアルなロボットアニメで使うべき色ではないんです。

逆に色数を絞って、同系色の色で固めると格好良くなります。


何故、赤色、黄色、青色の組み合わせが最悪かと云うと、、、

赤、黄色は暖色、青色は寒色だからです。

暖色、、、これは恐らく太陽から来るイメージで暖かく感じる色です。
寒色、、、これは恐らく海や水から来るイメージで冷たく感じる色です。

また、暖色には暖かさの他に、興奮させる色と云う効果もあります。

寒色には冷たさの他に、冷静にさせると云う効果もあります。

1つの商品に暖色と寒色を入れるこれほど愚かなことは無いです。
マーケティングが全く出来ていないと言っても過言ではないからです。

暖かくて冷たい商品を売る? 在りえないですよね!

ここら辺のことをやらないと云うのは車のデザインを見れば分かります。

赤いテールランプも、国の規則があるからそれに従っているだけで、
ブレーキを踏むときだけ赤く光るテールランプありますよね!
気にはしているんですよ! デザイナーは、、、
青いボディの車に唐突に赤色を使う、、、デザインが破綻してしまいます。

デザイナーの観点からすると暖色か寒色またはモノクロに揃えた方が
製品のコンセプトが明確になってデザインがまとめ易いんです。


ガンダムの成功、、、
色指定のデザイナーの力に寄るところも大きいと思います。

かなり高度なことをやっています。

足先と腹部と頭の一部のみ赤、、、
物凄く上手いです。

構図さえ工夫すれば、イメージのチグハグさを最小限に抑えられます。

また、別のところでは対比法も使っています。

ガンダムの白に対して、ライバルのモビルスーツに赤

または、

ガンダムの青に対して、ライバルのモビルスーツに赤
ガンダムの赤に対して、ライバルのモビルスーツに青
ガンダムの白に対して、ライバルのモビルスーツに黒

ガンダムファンに何のことを示しているか書くのも無粋ですので
省略しますが、色彩設計が上手すぎです。

ガンダムのライバルを真逆の色で表現しているのです。


高級に見せる、格好良く見せるという観点からすれば
赤色、黄色、青色の配色を一度に使うことはありえないんですが、

庶民的で親しみ易いデザインと云う意味合いで暖色と寒色を一緒に使うこともあります。マリオのデザインなんかがそうですね!

またデザインの統一性よりも、目立つことが先決という場合は、アクセントとして脈略のない色をピンポイントで使ったりします。

何を目指すかによって色使いが違う、、、
一筋縄ではいかないデザインの世界の話になります。

因みに私が出来るデザインはモノクロ系だけです。
色数を限界まで落として1、2色加える。、、出来るのはこれだけです。

モノクロ、、、クールで格好良くは比較的簡単に出来ますが、
可愛くすることは至難の技です。

どんなに単純で簡単そうなデザインでも、
白黒の2色で可愛く出来るデザイナーは物凄く上手い人なんです。

自分には可愛いデザインは、、、
叶わない夢です。